子どもが学校に行けないとき|不登校の相談・学び・生活で今日やること

子どもが朝になると腹痛や頭痛を訴える、玄関で動けなくなる、欠席が続くときは、無理に登校させることだけを目標にしないでください。不登校の背景には、いじめ、学習のつまずき、人間関係、心身の不調、発達特性、家庭の事情など、複数の要因が重なっていることがあります。

今日最初にすること:子どもの安全、食事、水分、睡眠、強い不安、自傷や「消えたい」という発言がないかを確認します。そのうえで学校へ「登校を迫るより、本人の安全と今後の学びを一緒に考えたい」と伝え、連絡担当者を一人決めてもらってください。

命の危険や強い苦痛があるとき

自傷した、薬を大量に飲んだ、首をつろうとした、今すぐ死にたいと話している場合は、子どもを一人にせず119番または110番へ連絡します。刃物、薬、ロープなど危険物を安全な範囲で遠ざけ、責めたり問い詰めたりせず、救急や警察の指示に従います。

緊急ではないものの、つらさを誰かに話したい場合は、24時間子供SOSダイヤル「0120-0-78310」などの相談窓口を利用できます。保護者だけでも相談できます。

朝の体調不良を「仮病」と決めつけない

腹痛、頭痛、吐き気、発熱感、動悸、めまい、眠れない、昼夜逆転などは、心身の負担から実際に生じることがあります。症状が続く、食事や水分が取れない、体重が減った、日常生活が大きく崩れている場合は、小児科、かかりつけ医、児童精神科などへ相談します。

受診時には、欠席日数だけでなく、睡眠、食事、家庭での様子、学校の日だけ悪化するか、いじめや人間関係の変化、本人が困っていることを伝えます。診断名を付けることだけが目的ではなく、今の状態と必要な休養・支援を確認します。

学校への連絡窓口を一人にする

担任、養護教諭、学年主任、管理職など複数の人から毎日連絡が来ると、子どもと保護者の負担になることがあります。学校には、連絡担当者、連絡方法、頻度、本人への連絡の可否を決めてもらいます。

最初の面談では、次の点を確認します。

  • 欠席に至った経過と本人が話していること
  • いじめ、からかい、暴力、SNS上の問題の有無
  • 教室以外で過ごせる場所と時間
  • 宿題、教材、オンライン授業の受け取り方
  • 出席扱いや評価に関する学校・教育委員会の運用
  • スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーへの相談
  • 学校外の教育支援センター等との連携

本人が担任との連絡を怖がる場合は、別の教職員を窓口にできるか尋ねます。いじめの疑いがある場合は、日時、場所、相手、発言、SNS画面、けがや持ち物の被害を記録し、学校へ書面でも伝えます。

教室へ戻る以外の学び方を確認する

文部科学省は、不登校支援について、登校という結果だけを目標にせず、社会的自立に向けて個々の状況に応じた支援を行う考え方を示しています。地域や学校によって、次のような選択肢があります。

  • 保健室、相談室、校内教育支援センターなど別室で過ごす
  • 登校時間や滞在時間を短くする
  • 教育支援センターへ通う
  • オンライン授業やICT教材を利用する
  • フリースクールなど民間施設を利用する
  • 学びの多様化学校へ転校・進学する
  • 家庭で学習し、学校と定期的に状況を共有する

出席扱い、成績評価、教材提供、費用助成は学校、教育委員会、自治体によって異なります。利用前に「どの条件で出席扱いになるか」「学習状況を誰が確認するか」「費用支援があるか」を確認してください。

教育支援センターへ家族だけで相談できる

教育支援センターは、自治体などが設置し、不登校の子どもへの相談、学習、集団活動、学校復帰や社会的自立に向けた支援を行う機関です。名称は「適応指導教室」「教育相談室」など地域によって異なります。

子どもが外出できない、相談を拒んでいる場合でも、まず保護者だけで利用方法を確認できます。通所回数、対象学年、送迎、費用、オンライン対応、在籍校との情報共有を尋ねます。

スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーの違い

スクールカウンセラーは、子どもの気持ちや心理面、保護者の不安、教職員との関係などを相談する専門職です。スクールソーシャルワーカーは、家庭の生活困窮、虐待、医療、福祉、住まい、関係機関との連携など、生活環境を含めて支援します。

家賃や食費の不足、保護者の病気、きょうだいの世話、DV、介護などが登校へ影響している場合は、学校へ「福祉の相談も必要」と伝えます。秘密にしたまま家庭だけで抱え込む必要はありません。

昼夜逆転やゲームを最初の敵にしない

外出や人との接触が減ると、夜型になったり、ゲームや動画が唯一の安心できる時間になったりすることがあります。端末を突然取り上げると、相談相手や学びの手段まで失う場合があります。

まず起床、食事、入浴、服薬など生活の最低限を整え、本人と相談しながら少しずつ時間を調整します。暴力、課金、睡眠不足、オンライン上の被害がある場合は、医療機関や相談窓口も利用します。

進級・進学・高校の単位が心配なとき

小中学校と高校では、出席、評価、進級、単位の扱いが異なります。特に高校では、欠席や履修状況が単位認定へ影響するため、担任だけでなく教務担当や管理職へ早めに確認します。

通信制・定時制高校、学びの多様化学校、転校、編入、教育相談などを検討する場合は、現在の在籍をすぐに辞めず、必要な単位、転入時期、学費、就学支援金、卒業要件を比較してください。

今日やること

  1. 子どもの安全、自傷の危険、食事・水分・睡眠を確認する
  2. 学校へ欠席連絡をし、連絡担当者を一人決めてもらう
  3. 本人が困っていることを、答えを迫らず聞く
  4. 体調不良が続く場合は医療機関へ相談する
  5. 別室、オンライン、教育支援センターなどを確認する
  6. スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーを依頼する
  7. いじめの疑いがあれば記録を保存し、書面で伝える
  8. 進級・進学の期限と必要な手続きを確認する

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主な公式情報

学校外の学習、出席扱い、費用助成、教育支援センターの対象と利用方法は自治体・学校で異なります。命の危険がある場合は学校連絡より119番・110番を優先してください。公式情報確認日:2026年7月25日